Interview

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創業者インタビュー
創業者インタビュー
株式会社Quest / Quest Research
代表取締役  南 健太
株式会社Quest / Quest Research
代表取締役  南 健太

はじめに

自分のキャリアの、次の10年をどこに賭けるか。経験を積んだプロフェッショナルほど、その問いは重みを増す。年収や役職だけでは満たされない、仕事の「意味」や「目的」。それを見つけるための旅路の先に、Questという選択肢がある。
「自分を含め、多くの人が『何か違うな』と想いながら仕事をしている状況はもったいない」
そう語るのは、Questの創業者であるCEOの南。BCGでのキャリアを経て、彼が何を成し遂げるために「探求」の旅を始めたのか。そして、未来の仲間である“知の探究者”たちと、どんな景色を見たいのか。その言葉は、あなたのキャリアの羅針盤を、少しだけ違う方角へ向けるかもしれない。

第1章:すべての始まり。ある一つの「違和感」

第1章:すべての始まり。ある一つの「違和感」

ー 本日はありがとうございます。まず、南さんがQuestを創業しようと思った「原点」についてお聞かせください。

原点は、BCGにいた頃から感じていた「この仕事をずっと続けていくのではないんだろうな」という漠然とした想いです。 自分の人生、そして周りの人たちの人生において、「何か違うな」と思いながら仕事をするのはすごくもったいない。その根源的な課題を解決するために、まずは自分が会社を辞めて、心から楽しいと思えることをやろう、と感じました。それがQuestの本当の始まりです。

BCGでの最後の1年に所属した「BCG Digital Ventures」での経験も大きなきっかけです。そこには「ものづくり」ができる人たちがいて、コンサルティングの領域とは異なる事業創造のダイナミズムに触れました。自分がこれまで見てきた世界とは違うやり方で、サービスを生み出せる可能性があるのだと、強く感じましたね。

辞めた当初は、本当に色々やりました。例えば、個人的にチャイが好きなので、チャイ屋をやろう!と思い、カレー屋で1日店長としてオリジナルのチャイを振る舞ったり、その事業計画書まで作ったりと、本気で模索していました。 その中で、自分にできて、課題もよく分かり、かつ世の中から求められていることの交点を探していった結果、今のコンサルティングとリサーチに行き着いたんです。


ー 「Quest」という社名には、その想いが込められているのですね。

はい。この名前は、BCG Digital Venturesの創造的な雰囲気の中で、後に創業メンバーとなる仲間たちと「次に面白いことは何か」を語り合う中で生まれました。

そのうえで、Questには3つの意味を込めています。

一つは、リサーチにおける「Question(問い)」を出すスピードを上げるという事業的な決意。 二つ目は、「誰もが正しい情報を得られる世の中へ」という想いです。今まで難しかったリサーチの「問い(Question)」を、テクノロジーの力でもっと簡単にし、誰もが本質的な価値に気づけるようにしたい。リサーチが誰かの都合の良い答えを探すためでなく、真実を「探求(Quest)」するための純粋な行為であってほしい、という信念を込めています。
(※QuestとQuestionは、ラテン語の“Quaerere”=「探求する」を同じ語源としています)

そして三つ目が、私の原点に最も深く繋がっています。「千の顔を持つ英雄」という本に、世の中の物語はすべて「冒険(Quest)に出る」ことから始まると書かれています。

一人ひとりが自分の人生の主人公であり、その物語は一歩踏み出すことから始まる。ここに集う仲間が、自分ならではの物語(Quest)を始めてほしい。そんな願いを社名に託しました。



ー 本日はありがとうございます。まず、南さんがQuestを創業しようと思った「原点」についてお聞かせください。

原点は、BCGにいた頃から感じていた「この仕事をずっと続けていくのではないんだろうな」という漠然とした想いです。 自分の人生、そして周りの人たちの人生において、「何か違うな」と思いながら仕事をするのはすごくもったいない。その根源的な課題を解決するために、まずは自分が会社を辞めて、心から楽しいと思えることをやろう、と感じました。それがQuestの本当の始まりです。

BCGでの最後の1年に所属した「BCG Digital Ventures」での経験も大きなきっかけです。そこには「ものづくり」ができる人たちがいて、コンサルティングの領域とは異なる事業創造のダイナミズムに触れました。自分がこれまで見てきた世界とは違うやり方で、サービスを生み出せる可能性があるのだと、強く感じましたね。

辞めた当初は、本当に色々やりました。例えば、個人的にチャイが好きなので、チャイ屋をやろう!と思い、カレー屋で1日店長としてオリジナルのチャイを振る舞ったり、その事業計画書まで作ったりと、本気で模索していました。 その中で、自分にできて、課題もよく分かり、かつ世の中から求められていることの交点を探していった結果、今のコンサルティングとリサーチに行き着いたんです。


ー 「Quest」という社名には、その想いが込められているのですね。

はい。この名前は、BCG Digital Venturesの創造的な雰囲気の中で、後に創業メンバーとなる仲間たちと「次に面白いことは何か」を語り合う中で生まれました。

そのうえで、Questには3つの意味を込めています。

一つは、リサーチにおける「Question(問い)」を出すスピードを上げるという事業的な決意。 二つ目は、「誰もが正しい情報を得られる世の中へ」という想いです。今まで難しかったリサーチの「問い(Question)」を、テクノロジーの力でもっと簡単にし、誰もが本質的な価値に気づけるようにしたい。リサーチが誰かの都合の良い答えを探すためでなく、真実を「探求(Quest)」するための純粋な行為であってほしい、という信念を込めています。
(※QuestとQuestionは、ラテン語の“Quaerere”=「探求する」を同じ語源としています)

そして三つ目が、私の原点に最も深く繋がっています。「千の顔を持つ英雄」という本に、世の中の物語はすべて「冒険(Quest)に出る」ことから始まると書かれています。

一人ひとりが自分の人生の主人公であり、その物語は一歩踏み出すことから始まる。ここに集う仲間が、自分ならではの物語(Quest)を始めてほしい。そんな願いを社名に託しました。



ー 本日はありがとうございます。まず、南さんがQuestを創業しようと思った「原点」についてお聞かせください。

原点は、BCGにいた頃から感じていた「この仕事をずっと続けていくのではないんだろうな」という漠然とした想いです。 自分の人生、そして周りの人たちの人生において、「何か違うな」と思いながら仕事をするのはすごくもったいない。その根源的な課題を解決するために、まずは自分が会社を辞めて、心から楽しいと思えることをやろう、と感じました。それがQuestの本当の始まりです。

BCGでの最後の1年に所属した「BCG Digital Ventures」での経験も大きなきっかけです。そこには「ものづくり」ができる人たちがいて、コンサルティングの領域とは異なる事業創造のダイナミズムに触れました。自分がこれまで見てきた世界とは違うやり方で、サービスを生み出せる可能性があるのだと、強く感じましたね。

辞めた当初は、本当に色々やりました。例えば、個人的にチャイが好きなので、チャイ屋をやろう!と思い、カレー屋で1日店長としてオリジナルのチャイを振る舞ったり、その事業計画書まで作ったりと、本気で模索していました。 その中で、自分にできて、課題もよく分かり、かつ世の中から求められていることの交点を探していった結果、今のコンサルティングとリサーチに行き着いたんです。


ー 「Quest」という社名には、その想いが込められているのですね。

はい。この名前は、BCG Digital Venturesの創造的な雰囲気の中で、後に創業メンバーとなる仲間たちと「次に面白いことは何か」を語り合う中で生まれました。

そのうえで、Questには3つの意味を込めています。

一つは、リサーチにおける「Question(問い)」を出すスピードを上げるという事業的な決意。 二つ目は、「誰もが正しい情報を得られる世の中へ」という想いです。今まで難しかったリサーチの「問い(Question)」を、テクノロジーの力でもっと簡単にし、誰もが本質的な価値に気づけるようにしたい。リサーチが誰かの都合の良い答えを探すためでなく、真実を「探求(Quest)」するための純粋な行為であってほしい、という信念を込めています。
(※QuestとQuestionは、ラテン語の“Quaerere”=「探求する」を同じ語源としています)

そして三つ目が、私の原点に最も深く繋がっています。「千の顔を持つ英雄」という本に、世の中の物語はすべて「冒険(Quest)に出る」ことから始まると書かれています。

一人ひとりが自分の人生の主人公であり、その物語は一歩踏み出すことから始まる。ここに集う仲間が、自分ならではの物語(Quest)を始めてほしい。そんな願いを社名に託しました。



第2章:哲学の実践。Questが持つ価値創出のエンジン

第2章:哲学の実践。Questが持つ価値創出のエンジン


ー その創業時の想いは、現在のQuestグループのコンサルティング事業とリサーチ事業のシナジーにどう繋がっていますか?

我々のコンサルティング事業部の強みは、一言で言うと「速くて、コストパフォーマンスが高い」ことです。

特に不確実性の高いテーマで力を発揮します。なぜそれが可能かというと、コンサル業務の大半を占めるリサーチのサイクルを、自社のリサーチ事業の力で高速で回せるからです。検討が早く進むことで、結果的にコストも抑えられる。このスピード感こそが、我々がクライアントに提供できる絶対的な価値です。

そして、この二つの事業のシナジーは、人材の面でも非常に大きい。リサーチ業界の優秀な人材は、キャリアパスや知的好奇心からコンサルティング業界に惹かれる傾向があります。 我々はコンサルティング事業があることで、そうしたトップタレントを引きつけることができている。その優秀な仲間がプロダクトを磨き、リサーチサービスを強化し、それがまたコンサルティングの価値を高める。この好循環が、Questのエンジンになっています。



第3章:私たちが集める「仲間」の条件

第3章:私たちが集める「仲間」の条件


ー その価値を提供する「仲間」、つまりQuestの社員には、どんな共通点や「らしさ」がありますか?

創業当初から「想いを込める」「壁よりも卵(個人の側に立つ)」といった、個人の自由や想いを尊重するカルチャーを大切にしてきました。ただ、それだけだと組織としてのまとまりがなく、「責任」が個人に委ねられすぎてしまう側面もありました。

そこでここ数年で、「目標から逆算する」「速さは強さ」「ひたむきにやり抜く」といった、企業として成長するための規律や責任に関するバリューを後から加えて、強調するようになりました。

個人の想いや自己実現を大切にしつつも、企業としての責任を果たす。そのバランスを、今まさに全社で模索している段階です。


ー 南さんがよくおっしゃる「いい人が多い」というカルチャーについて、南さんにとっての「いい人」の定義とは何でしょうか?

シンプルに「人に対する思いやり」がある、ということですね。 「壁よりも卵」の精神にも通じますが、相手の状況を慮ったり、倫理的に良くないことを理解していたり。小学校で習うような「人に優しくしましょう」という基本が、実は大人になるにつれて欠けてしまいがちです。

Questには、そういった根幹となる部分で邪悪なことを考えない人が集まっていると思います。



第4章:次なる「Quest」の舞台へ

第4章:次なる「Quest」の舞台へ

ー Questグループは今、自社プロダクト「qork」のSaaS提供など、常に進化を続けています。これはどのような挑戦なのでしょうか?

もともとプロダクトを作りたいという想いはありましたが、創業から4年ほどは何もできずにいました。

コンサル事業が安定し、ようやく開発に時間をかけられるようになったタイミングで、この2年ほどの生成AIの進化が訪れた。我々が創業時から課題としてきた領域と、生成AIの相性が非常に良かったんです。そこに創業初期から関わってくれていた都筑さんが正式にジョインしてくれたことも大きいですね。

日本のリサーチ業界において、AI活用では我々が2〜3歩先行していると自負しています。このアドバンテージを活かし、クライアントと共に「AI時代の商品開発のあり方」そのものを、コンサルティングとプロダクトの両輪で一緒に作っていく。 これこそが、今のQuestが挑む、最もエキサイティングな「探求」です。


ー 今、未来の仲間が参画することで、どのような経験ができますか?

Questは、やるべきことをやれば自由度は非常に高い会社です。 「絶対にこれをやりなさい」というトップダウンではなく、自分がやりたいことを追求できる。大きな組織で悶々としている方が、ご自身の経験を活かして「こういうコンサルティングがしたい」「こんな事業を創ってみたい」という想いを実現するには、とても良い環境だと思います。



最後に:未来の仲間へのメッセージ

最後に:未来の仲間へのメッセージ

ー 最後に、この記事を読んでいる方々へメッセージをお願いします。

個人的には、「こんなものがあったら面白いのでは」というアイデアが、優秀な仲間たちの手ですぐに形になり、それを使った人から「すごくいいね」と言ってもらえる、この事業作りのサイクルに何よりの喜びを感じます。

せっかく生まれてきたのだから、みんなが楽しいと想えることをやれる場所を作りたい

そして、その挑戦の成功確率を、我々の力で高めていく。この記事を読んでいる方が、自身の物語の次なる一歩を踏み出す時、Questがその最高の舞台となることを願っています。